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CLINICAL APPROACH
イライラ
 
 
 
 
■イライラ
 

思い通りにいかないことがあって、それがなかなか解消できない、なぜ自分がそのような目にあわなければならないか納得できない、といったことから怒りが生まれます。また、東洋医学では、怒りは「肝(かん)」の経路(ツボとツボをつなぐ気の流れ道)の乱れと大きく関与しているといわれ、怒りが溜まると「肝」が病む、逆に「肝」が病んでも怒りが溜まるともいわれています。

怒りをそのままにしておくと、心にも体にも大きな負担が。精神が過剰に高ぶった状態が続くことで不眠につながったり、血圧が上昇することで血管に負担がかかり、脳梗塞などを引き起こすきっかけになることも。また、怒りの感情にエネルギーを使い過ぎて心が疲れてしまい、無気力、絶望感などにつながることもあります。

「イライラする」という症状を訴えて病院を訪れた際、異常がなければ、心療内科や神経精神科への受診を勧められる、あるいは年齢にもよりますが、更年期症候群を疑われて婦人科や泌尿器科を勧められることが多いと思います。一方、漢方医学ではこの「イライラ」という症状を、治療を進める上での非常に重要な症候と考えています。気血水の「気」が逆行して循環している状態を気逆(きぎゃく)と呼び、イライラはその存在を示す重要な症状です。イライラした人が顔を真っ赤にして怒っている姿を想像してみて下さい。その姿が漢方医学で言う気逆の典型的な姿です。では、イライラすると感じる人は、どのように対処すればよいのでしょうか。

漢方医学では、イライラする感情は、下へ降りるべき気が降りられずに上へ昇ったために生じると考えます。食生活では、肉食を減らして野菜中心とするとともに、香辛料を控えることが重要です。これは、香辛料には気を上に昇らせる働きのあるものが多いからです。さらに、就眠時間を早めるなど、生活リズム全般をゆっくりとしたリズムに変えることも、イライラの解消となります。また、呼吸についても、太極拳のようにゆっくりとした呼吸にすることで、気の上昇が改善します。

「怒り」というのは自分が作り出しているものです。どんなことがあっても、怒らない人は怒りません。確かに世の中にはひどい人やひどい出来事がたくさんあります。けれどそれに対して怒ることで一番損をするのは自分自身です。ストレスや怒りというのは自分が作り出して、自分で貯めこんでしまうものです。その背後には「自分が正しい」という思いが必ずあります。正しく生きようと思うのは悪いことではありませんが、自分の中の正しさを他人にあてはめることはあまり良いことではありません。

けれど、疲れてくるとみんなイライラします。女性が生理の時にイライラするのも身体のせいです。ですから、自分の中に怒りが生じた時は「あ、体が疲れているんだな」と思って、積極的に休むようにしましょう。寝るのが一番です。百会(ひゃくえ)や肝兪(かんゆ)などのツボを押してみてください。それでも、イライラする方は、ぜひ施術をお受け下さい。「肝」のエネルギーラインを中心に全身のエネルギーを調整します。すっきりした、気にしなくなった、まあいいかとご好評をいただいております。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
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